就職して間もなく、同期から連絡があった。
医療系の流れで紹介された、ソニー生命のFP(ファイナンシャルプランナー)さんの話だった。
ソニー生命だし、同期の紹介だし、
まあ一度会ってみるか、というくらいの軽い気持ちだった。
当時入っていた保険といえば、
松嶋菜々子のグッズにつられて加入した第一生命の医療保険だけ。
「怪我や病気で仕事ができなくなった時、
1日1万円くらい出る保険は必要でしょ?」
そんなセールストークに、何の疑問も持たずにサインしていた。
その頃の自分は、医療保険しか知らなかった。
保険に、こんなにも多くの種類があることも。
FPさんと話をする中で、
保険は“今の保障”だけじゃなく、
“将来のため”に考えるものだと、初めて知った。
結婚しているのか。
子どもはいるのか。
将来、どんな生活を送りたいのか。
状況によって、必要な保険はまったく変わる。
その話を聞いた日が、
自分にとって最初の「お金の設計図」を描いた日だったと思う。
「将来のお金」を初めて言語化された日
とはいえ、当時は23歳。
彼女はいたけれど、結婚も家も、正直まったく現実味はなかった。
「今からそんなこと考える必要ある?」
そう思ったのも事実だ。
それでも、
“運用”という言葉には、なぜか引っかかった。
60歳払込満了型の変額終身保険。
積み立てたお金を元に、ソニー生命が運用してくれる。
「年6%くらいで運用できれば、
支払総額200万円が、年金をもらう頃には500万円くらいになります」
本当かな?
正直、半信半疑だった。
それでもサインした。
これが、設計図との出会いであり、
振り返れば、複利との最初の出会いでもあった。
今ならはっきり言える。
人生の設計に、複利を入れない選択肢はない。
お金は、命の次に大切なものだと思う。
それなのに、なぜあの頃、
もっと真剣に考えようとしなかったのだろう。
未完成。だから進む。
また明日、進もう。

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