30歳での転職は、
自分にとって「挑戦」ではなく、
さらに安定を積み上げる選択だった。
役職として経営に関わり、
年俸は650万円前後。
次女の誕生。
新しい生活。
安定した収入。
育児もがんばった。
でも正直に言えば、
良くも悪くも、
遊びまくって、仕事しまくって、お金も使いまくった。
それが、
30代から40代にかけての自分だった。
首都圏とは違い、
この地域では生活に困る水準ではなかった。
正直に言えば、
不安を感じる理由がなかった。
子どもの成長を追いかける毎日はあっという間で、
それと同時に、支出も自然に増えていった。
FPさんとは、節目ごとに連絡を取っていた。
今思えば、あの人は何度も
「設計図」という存在に気づかせようとしてくれていたのかもしれない。
でも当時の自分には、
話を聞く余裕はあっても、
考え直す理由がなかった。
順調すぎたのだと思う。
問題がなかったから、
問題を探そうともしなかった。
そんな日々の中で、FXに手を出した。
なぜ始めたのか。
今なら、はっきり言える。
刺激がなかった。
仕事と育児が生活のほぼすべてで、
不満はない。
でも、張り合いもなかった。
安定した毎日が続くほど、
どこかで「揺さぶり」を求めていたのかもしれない。
リーマンショックの1年後くらいから始めたFXで、
結果として150万円を失った。
高い授業料だった。
でも、人生を変えるほどの痛みではなかった。
時間が経てば、忘れられる程度の損失。
それができてしまうほど、
当時の生活は順調だったということだ。
幸いだったのは、
深く考えずに入り、
それでも要点を押さえた保険に加入していたこと。
これは完全にFPさんのおかげだと思っている。
今、その保険の意味を噛みしめている。
今後の使いどころは、
確実に設計図の中に組み込まれている。
絶対に必要なものではない。
でも、
あることで選択肢が増える。
それが、
この頃の自分が見落としていた
「安心の正体」だったのかもしれない。
安心とは、
気づかないうちに、
思考を止めてしまうものでもある。
この頃の自分は、
何かを間違えていたわけじゃない。
ただ、
考えなくても回ってしまう状態に
身を置いていただけだった。
そしてそのことに、
当時はまだ、気づいていなかった。
未完成。だから進む。
また明日、進もう。

コメント