制度は信用しすぎない、でも使い倒す

お金と制度

制度は、信じるほど危ない。
でも、疑って距離を置くほど損をする。

保険も、年金も、税も、NISAも。
どれも「正しい道」に連れていってくれるものではなくて、
生活の中に置ける“道具”みたいなものだと思っている。

道具だから、使えば助かる。
でも、道具だから、形も仕様も変わる。

だから自分は、制度を信用しすぎない。
その代わり、使える範囲はちゃんと使い倒す。

今回は、その話。


変わらない前提で組むと、いつかズレる

社会に出てすぐの頃、
自分は保険のおばさんに言われるまま、医療保険に入った。

「病気や怪我で働けなくなったら困るでしょ」
「せめて1日1万円くらいは出るようにしときなさい」

当時は、正直よく分からなかった。
でも“困るのは嫌だ”という感情だけで、納得してしまった。

数年後、同期の紹介でソニー生命のFPさんに出会った。
そこから今に続く関係になる。

第一生命の保険は解約して、医療保険を見直した。
「保険で運用しながら資産形成もできる」みたいな話も聞いたけれど、
その時はまだ契約しなかった。

今思えば、自分はずっと “分かって選んでいる” というより、
“信じて任せている” 側だった。


結婚と子どもで、保険は「思想」じゃなく「土台」になる

25歳で結婚した。
妻の保険も見直そうと思ったけれど、FPさんはこう言った。

「その保険は今は作れない。いい保険だから、そのままでいい」

制度って、こういうところがある。
「今なら作れる」が、「次は作れない」になる。

同時に言われたのは、もっと現実的な話だった。

「結婚したんだから、死んだ時に奥さんが困る。
 保険金が下りるものが必要だね」

そこで、自分は死亡保障つきの運用型の保険に入った。
額は1000万円くらい。
理解していたかと言われたら、していない。
ほとんど“お任せ”だった。

子どもが生まれた時は、さらに現実味が増した。
家族収入保険――簡単に言うと、
自分が死んだ時、妻に毎月20万円が65歳まで下りる保険。

これは、すごく分かりやすかった。
「生活が止まらないようにする」ための土台だった。

娘にも、死亡保障つきの運用型の保険に入った。
若いほど保険料が安い、という理由もあった。
もうひとつ言われたのは、少し残酷だけど、リアルな言葉だった。

「もし娘さんが亡くなったら、悲しい上に、葬儀でもお金がかかる。
 泣きっ面に蜂になるから」

それも納得してしまった。
自分は合理的というより、
「備えておきたい」という気持ちで決めていたと思う。


次女のとき、同じものが作れなかった

次女が生まれた時、同じような保険に入ろうとした。
でも、できなかった。

前と同じ形が、もう組めない。
制度が変わっていた。

似たものを探して、近い形で入った。
ただ、この時ははっきり思った。

制度って、変わるんだな。

良いとか悪いとかじゃなくて、
そういう性格のものなんだと思った。

「この制度がある前提」で設計すると、
いつか前提が消えることがある。

その時、自分が困る。

だから信用しすぎない、というのは
“冷めた態度”じゃなくて、
自分と家族を守るための距離感なんだと思っている。


まとまったお金が必要になった時、初めて「使う側」に回った

その後、まとまったお金が必要な時期があった。
そこで保険を見直すことになった。

自分の死亡保障つきの保険を解約して、返戻金を受け取った。
保障額を下げて、似た形で入り直した。

理想の形ではなかったと思う。
でも、ここで初めて、
制度を「持つもの」じゃなく「組み替えるもの」として見た気がする。

制度は変わる。
生活も変わる。
だから設計図も変わる。

“いちど決めたら終わり”じゃない。


ふるさと納税とNISAは「信じる」より「置く」ための制度だった

その頃、ふるさと納税とNISAに出会った。

ふるさと納税は、毎年やっている。
正直、考える余地が少ない。
手順だけ覚えたら、あとは淡々とやれる。

こういう制度は、好きだ。

旧NISAは、2023年の10・11・12月だけ積み立てた。
続けられなかったわけじゃない。
ちょうどそのタイミングで、制度が切り替わった。

2024年1月から新NISAが始まって、旧NISAは終了した。
だから自分も、その流れに合わせて新NISAへ移行した。

この時、次女の保険を解約して、
半分を新NISAへ、残りは家計へ回した。

何が正解かは分からない。
でも、自分の中では筋は通っていた。

保障は必要だけど、
「全部を保険で持つ」必要はない。
制度は役割に分けたほうが、気持ちが楽になる。


度を使うときに決めた、自分のルール

ここまで来て、自分の中でルールができた。

制度は、信用しすぎない。
でも、使えるものは使う。

そのために、決めたことは3つだけ。

  1. 制度は変わる前提で組む
     なくなっても詰まない形にしておく。
  2. 節目が来たら、必ず見直す
     結婚、出産、教育費、まとまった資金。
     本当は、そのタイミングで見直すべきだった。
     自分は後追いになったけど、後追いでもやらないよりはいい。
  3. 任せる部分と、自分が握る部分を分ける
     全部理解できなくてもいい。
     でも最後の判断だけは、自分で持つ。

制度に期待すると疲れる。
でも、制度を避けると損をする。

だから、期待しない。
その代わり、使い倒す。


ここから先は、もう少し現実の話になる

いまの自分は、
保険も、NISAも、貯蓄も、全部「役割」として置いている。

そして、制度はもうひとつある。
使い方次第で、人生の選択肢が増えるものもある。

ただ、ここは誤解されやすい。
自分の中でも線引きが必要な話だ。

次回は、
自分がいまどういう配置に落ち着いたのか。
そして、どこまでを“現実として公開できる範囲”にするのか。

そこも含めて、整理して書いてみようと思う。

未完成。だから進む。
また明日、進もう。

次に読む:

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