現実を数字で直視して、
「割り切る」ことを覚えたあと。
次に出てきたのは、
「じゃあ、どう整理する?」という問題だった。
それまでは、
安定していたこともあって、
お金のことを深く考えることはほとんどなかった。
投資・保険・貯金。
全部を一緒くたに考えていた頃は、
そもそも役割という発想すらなかった。
「なんとなく分散しているから大丈夫」
その程度の認識だったと思う。
でも設計図を描こうとしたとき、
はじめて気づいた。
全部を同じ目的で持っているから、
どこかで不安になるんだと。
そこで考えたのが、
役割を分けることだった。
将来に必要なお金全体をひとつの設計図として考えたとき、
頼る先は自然と“投資”になる。
増やす前提で考えるなら、
避けては通れないからだ。
だから問題は、
「投資をするかどうか」ではなく、
どう距離を取るかだった。
NISAは、
65歳以降に使うお金を担当してもらうことにした。
やることはシンプルで、
年間決まった額を淡々と積み立てるだけ。
あまり見すぎない。
たまにチラ見する程度。
続けられるかどうかを基準にした結果だった。
期待したのは爆発力ではなく、
安定性と、
誰がやっても大きく外れにくい再現性。
だから土台になる。
一方で、
65歳以前に使うお金は貯蓄と保険。
近い将来の不測の事態や、
メンタルを安定させるための安心材料でもある。
終身保険は、
起きてほしくないことが起きたときの出動要員。
20代のとき、
自分より知識のある人が言うならと入っておいた保険が、
今になって意味を持ち始めている。
そして遺産。
不確定要素ではあるけれど、
この年齢になったら
家族と話して把握しておくべきことでもある。
知らないままだと、
プラスにもマイナスにもなり得るから。
役割を分けてみると、
見え方が変わる。
足りないものも、
頼りすぎている部分も見えてくる。
自分は答えを出せる人間じゃない。
でも、
一緒に考えることはできると思っている。
完璧じゃなくていい。
いま考えられる設計図を描いて、
また必要なら描き直せばいい。
未完成。だから進む。
また明日、進もう。
次に読む:未完成だけど、設計図を描き始めた話

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